ロシアでこんな事件がありました。
詐欺容疑で取り調べ中の男を自分のアパートに連れ帰り、数日を共にした女性捜査官(35)に職権乱用の罪で1年8月の実刑判決が言い渡されました。詳しい内容というのが、この女性捜査官は2009年2月に殺人罪で服役中の受刑者を別件の詐欺容疑でサンクトペテルブルクの拘置所で取調べの間に恋に落ちてしまい同拘置所から北西部ノブゴロド州の拘置所に移送するとの命令書を偽造したのです。そして移送途中に自分のアパートに連れ帰ったとの事です。男は数日後、女性捜査官のアパートで警察に身柄を拘束され、映画のようなハッピーエンドで終わる事はありませんでした。海外でそんなおかしな事件もある昨今、日本ではもっと不可解な現象が起こっています。現在、若者の間で流行っているネット上で同じ趣味趣向を持った顔の知らない者たちが集まり、グループを作って携帯やパソコンでコミュニケーションができる『mixi』というサイトの中に「頑張れ市橋達也応援ファンクラブ」というコミュニティがあるのです。この『mixi』コミュニティは、イギリス人女性リンゼイさんを殺害したとして逮捕された市橋達也容疑者を応援するファンクラブで、常識的に考えて不謹慎としか言いようのないコミュニティなのです。コミュニティの説明として、「市橋達也『公式』ファンクラブです。超イケメン市橋達也さんを応援しましょう!☆我々は市橋達也さんの無罪を心から信じています☆無罪であって欲しいです…☆でもイッチーの健康が心配です…」と記述されているのです。市橋容疑者を擁護する女性ファンが多数存在し、「市橋ガールズ」という女性グループが誕生した事が世界各国に報道されているのです。
『Yahoo!韓国』や『朝鮮ドットコム』には「市橋ガールズ」について細かく報道しており、日本人に対する印象が非常に悪くなる可能性も出てきています。ここで『Yahoo!韓国』が伝えたニュースを少し掲載します。「日本の警察が市橋容疑者を捜査したところ、市橋容疑者は死体と性行為を楽しむネクロフィリアの可能性が高まったという。そんな猟奇的殺人者であるにもかかわらず、インターネット上では容疑者を応援するサイトが急増。市橋ガールズなる応援グループまでもが登場している。心理学の専門家は、女性は細い男性に母性本能を感じる傾向があり、容疑者の容姿が女性の母性本能を刺激していると分析。日本のメディアは、市橋容疑者が少女漫画の主人公のような人気を得ている現象について、病的なものだ」と伝えています。
ごく一部の人間が行っている事なのでしょうが、同じ日本人として非常に恥ずかしく激しい憤りを感じます。これを見たリンゼイさんの遺族はどう思うのでしょうか。そして、この一部の人間は何を思っているのでしょうか。どんな形であれ殺人犯を擁護する行為は間違っています。世も末とはまさにこういう事なのでしょうか。
現在、日本に存在するmixiの様なコミュニティサイトには、グリー・モバゲー・ツイッター等がありますが、顔が分からないからと言ってサイト内で好き勝手にしてはいけません。常識の範囲内で楽しむものです。サイト運営側による徹底した管理をお願いしたいものです。 探偵調査員S