最近、仲の良い友人からこんな事を聞きました。「今夜、家に空き巣に入られるかも知れない」と突然言い出したのです。そんな事が分かるわけ無いとあしらうと理由を話し始めました。友人が台所に立って料理をしていると、窓の外からコンコンコンコンとしっかりとしたノック音が4回聞こえたというのです。通常の来客なら玄関のインターホンを鳴らすはずです。この出来事が起こる数日前、友人宅付近では不審な男が昼間に、何軒かの住宅敷地内をうろついていたという目撃情報があったそうです。数年前、友人の隣の家が空き巣にあっているらしく、その家の奥さんが台所に立っていると外からノックする音が4回聞こえたそうです。そして、その日の夜、家族が寝ている間に被害にあったとの事です。友人の家も同じように空き巣が下見をしにやってきたのでしょうか。その夜、友人宅に深夜2時頃、非通知電話がかかってきたそうです。空き巣は、犯行に及ぶ家を事前にチェックし、やりやすい家を探します。それも昼間、営業回りをしているセールスマンの様な格好をして下見をしているそうです。
沖縄県内の空き巣被害は、年間約500件発生しており犯人逮捕に至った事例は半分もありません。同じ泥棒が繰り返し犯行を行っています。捕まらない空き巣とは、用意周到で警戒心が強く、とても慎重に犯行を行うプロなのです。空き巣に狙われない為にはまず「空き巣が嫌がる家の雰囲気作り」が大切です。空き巣は、音と光を嫌います。深夜に外灯を点けている家、センサー式で反応するライトが設置されている家は狙われにくいでしょう。また、犬を飼っている家も空き巣にとって狙いにくいはずです。次に、ガラス窓の鍵とは別に予備ロックを設置する。空き巣の侵入経路は窓ガラスの一部を破壊し、鍵を開けて侵入する手口が殆どです。その時、予備ロックがあるのと無いのとでは大きく変わります。時間をかけたくない空き巣は、少しでもおかしな変化に気付くと犯行を諦めるそうです。予備ロックがある事で空き巣に対して、この家は入りにくいぞ、警戒しているぞと思わせる事が出来るのです。物騒な世の中になり、金品目的で忍び込んだ空き巣が家人に気付かれた事で居直り強盗や殺害に至るケースも少なくありません。まさか自分の家が狙われるわけが無い、なんて思っていてはいけません。てーげー主義(適当思考)の沖縄の家は空き巣にとって実に狙い易いでしょうね。常に防犯の気持ちを持ちましょう。就寝前には、全ての窓の施錠を確認し、徹底した「空き巣の嫌がる雰囲気作り」を心掛けましょう。 調査員S