2009年9月に浦添市にあるアパートの廊下が抜け落ちてしまった事は記憶に新しいと思います。沖縄は台風が多いため、丈夫なコンクリート造りの家が多いのですが、海に囲まれているため塩害に気を付けなければなりません。今回の事故は、建物の建築時期にも問題があったようです。1970年代の全国的な建設ラッシュに加え、沖縄では海洋博覧会開催に向けてコンクリート材料の需要が急増したそうです。そこで当時、コンクリートの材料に海砂を使用したのですが、塩分をしっかり除去しないまま建設に使用してしまった様なのです。そのため鉄筋がさびやすくなり、ひび割れや今回のような崩壊に至ってしまったようです。人が生活する建物は第一に安全であってほしいもの。この年代に建てられた建築物の安全性の確認を急いでほしいですね。2001年から社団法人日本コンクリート工学協会においてコンクリート診断士という制度が新設されました。まだ、法で定められた資格ではないようですが、その能力を証明するものであり、調査・診断業務に従事する技術者にとっては、必須の資格だと言えるでしょう。同様に探偵業務・調査業務・興信業務を行う我々の業界でも2007年に業務に関する法律は施行されましたが、今は、まだ、従事者に対する資格制度はありません。そこで、社団法人日本調査業協会においても2010年6月の法改正に先駆け来春には探偵業界「資格認定試験」を実施する予定です。そして、合格者に与えられる資格は、業界は違いますがコンクリート診断士と同様に探偵業界で責任ある業務を遂行する為には必須の資格になると考えられます。弊社も社員一同、この社団法人日本調査業協会が実施する「資格認定試験」合格を目指し努力致します。