先日、仕事で青森県へ行って来ました。
依頼人様に了解をいただきましたので概要をご紹介します。
御子息が仕事で沖縄から青森へ赴任して2年になるそうです。
ところが、昨年、勝手に転職し、住居も引っ越してどうやら彼女と同棲しているらしい。携帯電話にも出ない事が多く心配でたまらない。長男なので若いうちに沖縄に戻り、就職して欲しいのだが・・・・・。
なかなか親の言うことを聞かない。息子が青森でどんな生活をしているのか?以前に県外の探偵業者に電話で依頼したが、いい加減な報告で失望した。今度は、あなたが現地に行きあなたの目で直接調べて来て欲しい。とのご依頼でした。
本来なら東北調査業協会を経由して所属する優良会員へ委託するのですが、今回はこの様な理由で直接当社で受件しました。
青森県三沢市は、沖縄と同様に米軍基地の街です。しかし、驚いた事に基地との境界フェンスが低く簡単な造りに見えました。沖縄の頑丈なものとはまるで違います。そして、市民の軍人に対する想いもまた違う様です。確かに強制収用され造られた沖縄の基地とは色んな背景の違いがあるでしょう。そして、三沢は空軍の基地だからでしょうか、軍人によるトラブルがほとんど無いそうです。
そんな街の中心地に息子さんは住んでいました。小さなアパートに彼女と仲良く二人で帰宅しました。翌朝は、二人ともお弁当を持って車で一緒に出掛けて行きました。彼女を職場に送り、そして40分程かけて息子さんは勤務先へ出勤しました。夕方、退社後は往路を戻り、彼女を迎えて二人で帰宅しました。
そんな毎日を二人で真面目に過ごしている。見ていて大変すがすがしく感じました。二人で何らかの目標があるのでしょうか?若い二人が外出もせず質素に暮らしている様子を拝見して複雑な想いもしました。”親心子不知”なのか”子心親不知”なのか?もどかしさを感じながら、勤務先・彼女の素性、そして現在の生活状況を確認して4日間の調査を終了しました。
そして、沖縄に戻り依頼人様にありのままを報告すると大変安心なさった様で「社会勉強中なのですね。もうしばらく息子の判断に委ねてみます。」とおっしゃっていました。数日して依頼人様から電話をいただき「昨日、私の誕生日に息子から”誕生日おめでとう!元気ですか?”と電話があった。息子の生活ぶりが調査で判っていたので私もうれしくてスッキリした気持ちで会話が出来た。」と大変喜んでいらっしゃいました。
一年で家族の人数分の誕生日をみんなで祝える事。それも親子何代も一緒にできたら素晴らしいですね。