探偵調査会社を長らく経営していますと、いろんな性格の人材とめぐり会います。これまで総合職として一人前に育成してきた探偵には必須の資質があります。私見ですが、几帳面で臆病な性格である事です。臆病な人は、自分自身をよく知っています。探偵業は、とても複雑で機敏な業務を行います。世間では、たかが探偵とお考えでしょうが、接客応対・社会生活六法・読解・文書作成・調査機材の多種取扱・自動車バイクの運転など全てにそれなりの見識と特殊な技術が必要なのです。何の職業でも丁寧な仕事を仕上げるには、几帳面である事が大切ですね。粗雑な人間には無理なことです。いくら仕事の時はスイッチを切り替えろと言っても根っ子の違いから余計なミスを犯します。また、勇敢で自尊心が強い人間ほど自己コントロールができず、集中力や忍耐力が途切れてしまいます。当然ながら、禁煙できるくらいの克己心の強い人でなければ、どんなプロにもなれません。