インターネットで探偵会社を沖縄県の地域で検索しても東京本社で全国チェーンの探偵会社の広告が上位に表示されます。そんな広告を見て、わざわざ沖縄県在住者が、東京の探偵会社へ依頼する事もあるようです。先日、そんなお客様から相談がありました。
東京から来た担当者とあるビジネスホテルのロビーで面談して、調査の打ち合わせをしたが、地名を全く知らない様子で不安だった。翌日から調査が始まり、調査の参考になればと思い、相手の写真を調査員へ渡したい旨を伝えると、現場近くで調査員と会うことができた。しかし、その探偵さんは沖縄の人のようだった。その後、疑いは晴れないまま調査は終了した。ところが、数日後、「先日、〇〇探偵社の下請けで調査をした者ですが、再調査を直接うちに依頼しませんか、料金も半額で良いです」と自宅に電話があり、とても怖かった。とのお話でした。
疑惑のある問題を解決する為に依頼した探偵が、逆に不安を与え依頼人を混乱させる結果になった悪例です。直接依頼を受けた大手探偵社も約束通り調査を行ったその場しのぎは出来たとしても、依頼人様の気持ちを理解していない第三者の下請け探偵が、責任を持った調査を行えるとは思えません。
もちろん探偵業者間で業務の委託は、手続に間違いが無ければ問題はありませんが、依頼人様への委託先の明示(探偵業届出事項など)が必要です。今回の場合もその説明が無かった事が問題です。そして、その下請け探偵業者が、守秘義務や倫理観などを持ち合わせていない探偵だった事が大問題なのです。
格安航空券を利用し、福利厚生や研修の場的な気持ちで沖縄入りする県外の探偵がいる話を良く聞きますが、大都会ではない小さな沖縄であっても、地元での経験や訓練を繰り返し行っていなければ、交通事情にあわせた探偵業務は困難です。カーナビに頼っていては、必ず失敗します。
行動調査は、地元の探偵業者に依頼するのがベストです。