摩文仁「火と鐘の祭り」

皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりました。

今年もよろしくお願い申し上げます。

皆様は、素晴らしい初日を拝み、何をお祈りしましたか?今年こそはと、また心を新たにされた事と存じます。希望に満ちた年となります様お祈り申し上げます。

ところで、沖縄では近年、毎年と言って良い程天気に恵まれず、ご来光を拝めません。そして今年も雲が厚く、隙間から日の光がこぼれる事さえありませんでした。そんな毎年残念な沖縄の初日の出ですが、前日の大晦日は各地域で様々なイベント行事が行われています。私が行ってきたのは、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で毎年開催される「火と鐘の祭り」です。今年で33回目を迎えるこの行事は、23万人余りの人々が犠牲になった沖縄戦最後の地、摩文仁で戦没者の慰霊と平和祈願をするものです。午前0時を前に45mの塔の上から降りてくる祈りの炎が、参加者が持つトーチに燃え移り、全員で輪になり沖縄平和祈念像讃歌を歌い新年を迎えます。年明けと同時に平和の鐘が鳴り響く中、トーチの火が大聖火台に点され、世界の平和を願う大きな炎となるのです。まさに平和の拡がりです。この行事は、歴史は古いのですが、意外に知名度が低く大変残念です。参加費は無料です。終了後、除夜の鐘を突く事も出来ます。今年の大晦日には、平和の祭典「火と鐘の祭り」に参加してみてはいかがでしょうか。