金髪・無精ヒゲ・入れ墨は、男の嗜みではありません。「身だしなみ」とは、見せ掛けの容姿だけを言うのではなく、頭から爪先まで全身に配られた用意のほどを意味するものです。どこへ出ても人間としての矜持を保ち得るだけの身支度です。ところが、最近のプロスポーツ選手、特にサッカー選手を見ていると情けなくなってきます。金色、銀色、赤色、黄色にまで頭髪を染めた選手。無精ヒゲを生やした選手。入れ墨を入れた奇抜な選手だらけです。彼らには人間としての誇りが無いのでしょうか、与えられた肌の色や髪の色に不満しか持てないのでしょうか、見せ掛けの容姿にこだわる不自然な人間に見えます。子供達に人気のスポーツだけに関係者は、真剣に考えるべきだと思います。プロ野球でも巨人軍だけは「スポーツマンは紳士たれ」を多少貫いている様ですが、他のチームはサッカー選手同様に金髪やヒゲの選手がとても多いですね。これは、「身だしなみ」ではなく、虚飾であり「日本的な嗜み」を失った浮薄で軟弱な悪趣味の持ち主だと表明している事だと思います。正しい嗜みと所作を持って本業の技を極めてこそ、真のすごみが身に付くものだと思います。この様な状況では、世界大会やオリンピックに出場しても、残念ながら「侍」の名にふさわしくはないと思います。せっかく日本人として、美しい嗜みや所作を先人から受け継いでいるのですから、本物の日本人らしさを世界に発信して頂きたいと思います。