人間関係で悩んでいる人は、半径3mとか5mとか、狭い範囲の人間関係が問題だと言われています。職場で毎日、見える範囲の相手に対して、イライラする事が多いのは事実ですね。こんな時は、自分の視野が狭くなっている証拠です。職場で嫌がらせを受けている気配が強いとのご相談を頂く事がありますが、このイライラの蓄積から誰もが陥る不安や不審だと思います。もっと高い視点から視野を拡げて見渡す努力が必要でしょう。きっと違った景色が見えて気も楽になると思います。
「世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上、ずうずうしい嫌な奴らで埋まっている。元来何をしに世の中へ面をさらしているのだか解しかねる奴さえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。」110年前に夏目漱石が、わずか2週間で書き上げたという「草枕」の一節です。当時も人間関係は難しかった様ですね。
私も物心がつき、半世紀も生きてみると色々な人間様と係わり、幾度も失敗し恥をかきながら勉強させられた事がたくさんあります。もっとも私の面も大きいのかもしれません。