過日、沖縄県調査業協会を経由して、沖縄県警察本部より探偵業法 法令遵守の徹底指導要請がありました。
アダルトサイトに誤って登録してしまい取り消したい人や不愉快なネット記事を削除してもらいたい人などを相手に「解決への無料相談」と誘導し的外れな調査をして、高額な料金を請求する悪徳探偵が未だに暗躍しているのです。どんな職業にも、馬鹿な奴や悪い奴はいるものです。私も大馬鹿なのですが、特にこの業界には、怠惰で弛緩しきった連中が多すぎる様に感じます。「楽をして儲ける為には、どの様にして消費者を誘惑するか。」こんな詐欺まがいの事しか考えない輩が多いのです。平成19年6月1日探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)が施行されました。しかし、残念ながら、10年経った今日でも法整備が追いつかず、許可制ではなく未だに届出制の為、実務経験がなくても公安委員会へ届出さえすれば、簡単に探偵業者として開業が可能なのです。しかし、探偵を職業として続けることは、並大抵の努力では難しいのが現実です。そこで落ちこぼれた探偵が、世間をにぎわす事件を起こしていることが多々あるのです。そんな輩が、今でも「インターネット広告」の中に多く潜んでいます。フリーダイヤルを隠れ蓑にして、所在地を転々としている探偵業者は要注意です。
探偵業者を選択する時は、「届出番号・所在地・代表者氏名」他にも探偵業者の実体情報を必ず確認して下さい。探偵業法には、「探偵業届出証明書」に記載された事項については、契約締結前に探偵業者が依頼人に対し説明する義務(第8条第1項第2号)が生じるとともに、探偵業者は「探偵業届出証明書」を営業所の見やすい場所に掲示しなければならない(第12条第2項)とされています。よって、探偵業者のインターネットホームページにおいてもサイト内に「探偵業届出証明書」を表示させるべきなのです。これが探偵業者の法的基礎となる情報なのですから。お客様に堂々とありのままを広告する。誠実な探偵業者であって欲しいと思います。